「あの、露姫様……」
「ん? なぁに?」

おずおずと手に触れる結良。
ちょっとだけ積極的になったものの、そんな自分に戸惑う結良と、面白そうに見つめる露姫。
でも、そんな結良を見つめる視線は、ただ優しい。
乙女の園ではぐくまれる、淡い恋慕。
禁じられた、遊び――

なんてね。実際は。
「露姫様、姫ともあろうお方がそんなところにお座りになってはいけませんっ」
「えー、楽しいのに〜」
だったりします。
「良しじゃあ分かった。そこまで言うならそっちに行ってやるっ」
言うなり倒れ込んだ露姫様。
「ろっ、露姫様ッ」
おーい露姫、結良が重そうだよ?
かなり苦しそう。って言うかもうすぐ共倒れするよ?
「仕方ない、じゃあ肩は諦めてお膝ね」
「露姫様……」

嬉しいんだか困ってんだか分からない結良。きっと両方です。
実はかなり辛い体勢の露姫様。
相当、腹筋が鍛えられます。
「もういい、このまま寝る!」
「ええっ!? こ、ここでですか!?」
意地で寝てしまった露姫様。
結良は困り果ててますが、起こすことも出来ず、膝の痺れに耐えます。
「露姫様ぁー、起きてくださいぃ〜」
ちょっと泣きが入ってきた模様です。

Wありすは妄想がかき立てられますね!
って言うかホントに、あの座り方が二人して一番しっくりきますよ。
間違った使用法なのに!