暗殺者その一・
無邪気な毒薬使い・潤。
その幼く稚い容姿を最大限に活用し、
ターゲットに怪しまれず近づく。
そして仕込んだ毒薬を状況に応じて
使い分け、確実に仕留める。
その手際の良さは一流。
暗殺者その二・
嘆きの狙撃手・紅彩。
超長距離からの狙撃も可能にする、
針の穴を通すコントロール。
誰もその姿を見たことがないと言われる程
自身の安全を図る確実な仕事ぶり。
そして何より特徴的なことは、
仕留めたターゲットに対して一定時間
祈りを捧げる。「嘆きの狙撃手」と言われる
所以である。
暗殺者その三・
不敵なテロリスト・露姫。
暗殺を生業としているにも関わらず、
そのど派手で過激な手法からテロリストと
呼ばれる。使用する武器は主に重火器。
町中でも構わずランチャーを振り回すが、
何故だかその姿が警察機構に確認された
事はなく、超一流と言われる。
とんでもなく破天荒で気紛れだが、
腕は確か。
紅彩と露姫を組ませた場合、慎重すぎる
きらいのある紅彩と、過激すぎる露姫が
互いを補い合い、単体よりも目覚ましい
成果を見せる。
名実共に最高のコンビと言える。
「自分が生きるため、他者を犠牲にする私は
赦されるべきではない。どうか神よ、
この罪を永劫赦すなかれ」

「許しを請うため祈るのではなく、赦すなと
祈るとは、本当に『嘆き』は面白い」

「『不敵』は……神など信じないのだろうな」

「いたとすれば、当に私は天罰が下っている。
それがないのなら、神は不在か無能の
どちらかだ。どちらにしても私には関係がない」
「『不敵』は強いのだな」
「こんな世の中でも神を信じ、死者のため祈れる『嘆き』程じゃない」
「私にはその位しか出来ることがない」
「私は私が決めたことに従うだけだ」
「お仕事終わりましたです〜」
「『無邪気』お疲れさま」

「この様な稚い子供にまで罪を背負わせる世の中も、
それを許す神も、私には必要ない」
そんな暗殺一家の「家族の肖像」




随分前になりますが、スーツを買ったので
着せてみたら暗殺一家にしか見えなかった。

そんなこんなで写真を撮っている間
こんな妄想が渦を巻いておりましたよ。
最初はギャグだったのに、エセシリアス風味になってしまった。

にこーっと笑って、てててっと近づいてさくーっと毒を盛る無邪気な潤と、
しくしく泣きながら非情に引き金を引く紅彩。
そして町中でバズーカだのロケットランチャーだの
バンバン撃って、大騒ぎの現場から飄々と立ち去る露姫。

ってそんな光景しか浮かんでこなかったんですけど……;


誕生日に何ちゅー写真撮ってるんだ私は。