trik or treat!
〜何が何でもはろいんしようぜ!〜

露姫「と言うわけで、何が何デモはろいんしようよ!」

はあ……私としても、したいのは山々ですけどね、小道具やら衣装やら買うお金も作る技量もありませんぜ。

露姫「仮装すりゃ良いんでしょ!? イロモノな服ならウチいっぱいあるじゃん!」

ハロウィンチックかどうかは疑問だな。

露姫「魔物でしょ!? 目ぇ赤くして羽生やせばそれらしく見えるって!」

なんてちーぷな!


と言うわけで、住人達が渋るのを露姫様が仮装させて回りました。
露姫「ほーら、コウモリ飛ばせばいきなりはろいんチック♪」

何ともチープな……まあ今の家に出来る、これが精一杯ッてことで!
しっかし似合うわね!

露姫「ふふふ、私の使い魔ですものv」
繚蘭「……それで? これからどうすればよいのじゃ?」

わぁ、繚蘭がつき合ってくれた!
お礼に羽生やしてあげよう!

繚蘭「……礼を言うべきか? 露姫が突然、『これを着ろ』というものでな……」

ご苦労お掛けします。いやでも繚蘭のこんな姿見られるなら悪くないわね〜。

繚蘭「気に入ったのならよい」
露姫「それだけじゃないわよ!? 何と今回はおるるんが特別参加ー!!」

うわぁ珍しい! 明日は槍か雹降るわよ!?

織夢「……二人して言いたい放題ね……文句あるならすぐに脱ぐわよ?」

やめてー! 折角だもの暫くそのままで!
きゃー格好良い! おるるん似合うわvvv

織夢「全く嬉しくないわ。全く、第一海賊はハロウィンになるの?」

なるなる、バッチリよ! さあその格好で街中を練り歩いて!

織夢「恥をこれ以上晒せって言うの!?」

そう言う物なんだよ、ハロウィンは。
桜雅「これは一体何事だ?」

ハロウィンだよ、がっちゃん何その半端な格好は。

桜雅「半端言うな。……神父?」

疑問系だね……がっちゃんもコウモリ飛ばす?
少しはハロウィンらしくなるかもよ。


桜雅「何もいらん。そっとしておいてくれ」

じゃあとりあえず黒い飾り縁だけでも。
潤は何? いつものメイドさんみたいだけど……。

潤「悪魔ですよー」

ああ! すっかり忘れてたけど、デフォルトの悪魔の羽耳!


潤「そうですよー。お菓子くれなきゃいたずらしちゃうですーv」

可愛いなぁv お菓子あげようねv
ってかやっとハロウィンらしいこと言ってくれる子が来たなぁ。
稀純「俺も俺もーv お菓子くれなきゃ悪戯するぞー?」

稀純ちゃんの悪戯は激しそうだなぁ……。

稀純「夜中に全員の目玉外しておく」

こっわー!!

稀純「出かけて帰ってきたら全員視線はドア」

こえー!

稀純「それから……」

もういいよ! お菓子あげるから止めてください!
結良「あ、のー……と、とりっくおあとりーと?」

可愛いなぁ! つうか突然平和そうなうさぎさんが来たよ! コウモリ飛ばしても平和だよ!

結良「一応……目は赤くしてみたんですが……」

赤くても可愛いねぇ。良いわ、はいお菓子。

結良「あ、ありがとうございます……。はろいんと言うのは、これで良いんでしょうか?」

多分、世間一般で認識されてる物とは違う気がする。黒けりゃ良いってもんじゃないだろう。仮装大会と化してるわね。
露姫「着替えて来たー。役者足りないから」

……他の子達は逃げたのね。

露姫「轟く雷光をバックに輝く私!」

イヤなんて言うか、非常に言いづらいですが、電撃食らってる人にしか見えないのだけど……?
露姫「これならどうよ! 雷鳴轟く館に恐怖の叫びが響き渡る! 哀れ吸血鬼に捕らわれたうさぎの仮装をした美少女!!」

うさぎの方が人を取って食いそうな顔してますけどね……繚蘭さん、お付き合いご苦労様です。

繚蘭「いやなに……しかしこれでよいのか?」

まあ、露姫は楽しそうなんで良いんじゃないでしょうか。

露姫「来年はちゃんと何か用意してよね」

はいはい、善処します。






訳の分からない、ハロウィンにお付き合い下さいましてありがとーございました(笑)