背景に打って付けの所を見つけましたよ。
ピアノの上〜。おはなも飾ってあるし。
あ、ちゃんと許可は取りましたよ。一応、相手はピアノだし。
「さっきの演奏は良かったわね」
そうだね。(生演奏があったのです)
露姫も習ったりしなかったの?
「……最低限の教養は付けさせられたけど。
弾けるかと聞かれたら微妙としか答えられないわ」
……なんで。
「レッスンはほぼ結良を身代わりにしたから」
ゆららん、苦労したんだね。
なんとなく、しんみり。
遠く空の上、還るべき故郷に思いを馳せているのか。

「皆、鬼の居ぬ間に羽を伸ばしてるわよ」

「皆、今はこっちに来てくれてるしね」

それでも、淋しくなった?
そう聞いて見た露姫は既にいつもの顔だった。
「報告終わり」
折角だから、お外にも出てみましたよ。
生憎の空模様だったのですが。

露姫のお出かけ完全晴れ伝説破れちゃったね。
気が向かなかった?
「たまには良いわよ」
ベイブリッジが見えてきましたよ。
カモメも飛び交いまくっていたのですが、
やつら速くてなかなか収められませんでした。

「今夜は焼き鳥」
多分、奴らは美味しくないです。
席に戻ってみると、風船を配っていましたv
早速、一つ作ってもらいましたよ。

「……なに?」
多分、プードルだよ;
「僕にしてあげるわ、ふぅどるとやら!」

常に全開で楽しげなろっきゅんなのでした。