七夕〜短冊に願いを〜


呼び声に応えて、凛さんが来てくれましたー!
ずる長いベールとドレスをモノともせずに
凄まじいスピードで漕いでます。
でも優雅です。
「凛ちゃんゴー!」
「おっけー、風になるわよ!」
「ひゃっほう! いけいけー☆」

何処までも似たものな2人。
「そこの暴走自転車止まりなさいー!」
パトカーが追っかけてきても。
「振り切れ凛ちゃん!」
「任せなさい、車の出せるスピードなんかたかが200q。
私なら300は出せるわ!」

「いえー☆ 追いつきたきゃフェラーリでも持ってこい!」
「このまま行くとタイムスリップできそうな気がするわ!」
「出来る出来る、後3qー!」
「……良いんですか? あの2人」
「放っておきましょう。本当に一回くらい
タイムスリップしないと戻ってきそうに
ないですから」

「さっきのはまだ序の口だったんでしねー」

さっさと傍観体勢の3人。
(でも、ちょっとだけ羨ましい……)

露姫と一緒になって騒げる似たものな
凛さんに羨望の眼差しの結良。

(結良しゃんまであーだったらもう終わりでし)

一方の蓮華は密かに安堵してたり。
「「ただいま〜」」
「お帰りなさいお二人とも……ってどうしたんですか、それ!?」
「タイムスリップして取ってきた!」
「七夕には笹が必要でしょ? ちょうど飾りも付いてるのが置いてあったから」
「……それ、飾ってあったんじゃなくて?」
「「置いてあったの」」
「さいですか……」
「どっせいっ!!」

笹を担ぐ露姫様。

「この辺で良いかしらね〜」

そろそろ集合写真でも撮ろうかと
言ったのに『インパクトのある写真がいい』と
蓮華の飼い主様に言われて撮った、
インパクト勝負の写真。




まだ続きますよ。