露姫とは初めての船旅ですV
クルージングケーキバイキングです!
なんて豪勢!
水平線に絶好調に日が沈んでるようですが、フラッシュですよ?
だって暗いんだもん。
船内暗いんだもん。
ちょうど隣の席には人がいなかったので広々とやりたい放題ですよ?
「ひーちゃんは連れてった癖に」
あれは不可抗力ですよ。
行くなんて聞いてなかったんですから。
「まあいいわ、さぁ私のためにケーキを持て!」
はいはいはい。
バイキングのはちっちゃいから君に
丁度良いね。
「なんか面白い物通らないかなー……
タコとか」
通らないと思うよ?
「海坊主とか」
柄杓は底抜けた物あげてね?
「人が使う柄杓なんてたかが知れてるんだから、
入れられる側からバケツでくみ出せば
余裕で勝てただろうにね」
海坊主が泣いちゃうわよ。
「あっ、船だ! おーい」
可愛いところもあるじゃない。
「ちっ、私が国にいた頃はこのまま特攻してやれたのに」
しちゃいけませんよ!
「だって海賊だもの。ジャックだもの」
君が国にいた頃は国民の皆様気が休まる時がなかったんだろうね……。
「また来ないかなー。
むしろ襲ってこないかなー。
返り討ちにするのに」
無理だから。




続きますよ。