「諒圭がやっと、やーッと! レディ・シルビーのデフォルト服を買ってくれました〜v」

違う。それを言うなら、『やっと譲ってくれる人が見つかりました』です。
「諒圭がケチケチした値段しか出さないから」

なんてこと言うの! これでも相当奮発しました!

「でも、中古とはいえこんな状態のいいの、良くあんな格安で譲ってくれたね」

全くです。大感謝です。ブーツ込みだったからね、かなり良心的でした。

「ありがとーございます! 露姫からも感謝感激雨霰!! 降らせます!!」

イヤ、何降らせようとしてるの……。
この服は絶対、露姫に似合うと思っていたけど。予想通り。
「私もこの服は私のためにあると思っていたわ」
そうでしょうね……。
「シルビー出た時から欲しいって言ってたもんねー」

そりゃあもう。
「後はキャプテンが来れば完璧ね」

いやいやいや。来ないから。

「何故」

キャプテンはもう日本には立ち寄りません。
諸外国の海を絶好調に航海中です。
「とか言って……来たら捕獲するでしょ?」

したいね!!
……いやいやいや、しません。そんな物凄い企み顔で言われても捕獲しません。
つか君はキャプテンを何だと思ってるの、捕獲って。
「ちぇー。13少年来るって話はどこ行った」

それはまあ、その内来ます。

「キャプテンじゃないの?」

うん。って言うか今キャプテン捕獲しようとしたら一体いくらかかるのよ。無理です。
「この服、超好みだけど露出狂だよね」

そんな身も蓋も無い言い方せんでも。

「ぱんつ見えるし」

そうなのよね……シルビーはローライズでもはいてんのかしら?

「ふふふ、L胸の真骨頂を見よ! この為にL胸にしたと言っても過言ではない!」

イヤ言い過ぎでしょ、たまたまだったし。
「でもさー、折角この服手に入れたんだから、したいことあるよね? っていうかするでしょ?」

まさかとは思いますが、お嬢さん……。

「海賊ごっこしよう!」

やっぱりですか!?
「ふふふ、しっくん呼んでこよーっとv」
あああ、犠牲者は紫貴に決定ですか……。
気の毒だが相手してやってくれ。

そんな訳で、海賊ごっこの続きが見たい方はこちらからどうぞ。