桜雅「あけましておめでとう。
今年もよろしく。
ところで正月早々ナンだが、
誰だ鏡餅の蜜柑を林檎に
変えたヤツッ!?」


きっと露姫。
繚蘭「無意味に花を背負っての登場、失礼する。
あけましておめでとう。
今年もよろしくお願いする」

似合うから良いのよ、繚蘭!
桜雅「いやー、今日は全員出かけてるから静かで良いですね」

繚蘭「うむ。こういうのもたまにはよいだろう」

桜雅「繚蘭さん早速飲み始めてますね?」

繚蘭「皆の前では中々に飲めないからのぅ」
桜雅「繚蘭さん、こっちにつまみもありますよ。
ちょっとちっさいけど」

繚蘭「有り難く頂く。
ほう、これはなかなかの名酒じゃな。
美味い」

実はウワバミ繚蘭。
がっぱがっぱ飲んでます。

桜雅「繚蘭さん、林檎食べます?
剥きましょうか」

がっちゃんは繚蘭にのみ敬語で
しかも親切。
繚蘭「有り難う。頂こうか。
のぅ、桜雅。この背景は一体なんじゃ?
何か意味があるのか?」

桜雅「へっ? あぁ一富士二鷹三茄子と
言って、初夢に見ると縁起がよいとされる
三つの順序を表したものですよ」

繚蘭「ほぅ、それは初耳じゃ」
桜雅「富士はその形から末広がりで子孫や商いの繁栄を、鷹は高く舞上がるから機運上昇を、
ナスは毛がないので「怪我無い」と洒落て家内安全を表すと聞いたことがあります」

繚蘭「ほぅ、桜雅は物知りじゃな」

桜雅「あまり知られてませんが、続きがありまして四扇五煙草六座頭と
言います。扇は末広がり、煙草は煙が立ち昇る、座頭は毛が無いと
やっぱり意味は同じみたいですよ」

繚蘭「ほぅ、面白い物じゃな。夢など終ぞ見たことはないが、
そうか、では来年はそんな夢を見たいものじゃ」

桜雅「そうですね」



この2人だと終始和やかに会話が進むなぁ……。
つづきます。


あ、一富士二鷹三茄子のは通説の1つです。
本当にそれが正解なのかは分かってませんので念のため。
諸説紛々あるそうです。

四扇五煙草六座頭の方もなんか
舞台で必要なものだから(市民の娯楽として)
縁起がよいものだという何だかよく分からない
説が有力だそうで。

私的に一番納得のいく説を
がっちゃんに話してもらいました。